
こんにちわ!けーまんです。
私事ですが、30回目の誕生日を迎えまして節目の年となりました。すっかり寒くなり、ここから年末まではあっという間に過ぎていくと思いますが、風邪やインフルエンザも流行っておりますので皆さん体調には気を付けてくださいね!
先日、P-maxについて理解を深める機会がありましたのでそこで知識を深められた部分を皆様にご共有できればと思います。
P-maxの立ち位置

まず前提として、P-max(Performance Max)とは、
Google 広告内の複数チャネルを1つのキャンペーンで横断的に配信できる広告プロダクト です。
検索・ディスプレイ・YouTube・Discover・Gmail・マップなど、全ての在庫へ自動最適化で配信されます。
P-maxを使う主なメリットは下記の3点です。
①通用面最大化(リーチの広さ)
②AIによる入札最適化(機械学習の利用)
③パフォーマンス最適化(コンバージョンへの自動集中)
特に「今後のGoogle Adsの主流」とも言えるキャンペーン形式のため、上記を理解したうえで運用することが成果改善の鍵となります。
AIの力を最大限に発揮するための3つのポイント

まず、P-maxのAIを最大限に発揮するためのポイントとして以下の3つが重要だと考えております。
① 十分なコンバージョン数を確保する
Google公式も推奨している通り、
週10件以上のコンバージョンが1つの目安となります。
最終的には 月50件以上のCV があると、学習精度が安定しやすく、機械学習が「勝てるパターン」を自走で発見しやすくなります。
※コンバージョンが少なすぎる場合、検索広告と比較しP-maxの最適化が不安定になりやすい傾向があります。
② 変更を極力少なくする(週1回以内)
Googleは「頻繁な変更は学習をリセットさせる」と明言しています。
P-maxは 1回の変更で1〜3日ほど学習をやり直す とされているため、
・週1回以内の更新
・大きなレベルの変更は避ける(予算±10%以上の変更は推奨されない)
これが成果安定に最も効きます。
③ 十分な検証期間を取る
P-maxには約2週間の学習期間(Learning)が存在します。
しかし本当の最適化フェーズは 2か月以上 継続してはじめて到達します(Google推奨)。
※学習の遅延(CVラグ)も含めると、短期判断はNG。
※“成果悪化したように見える時期”でも、裏側では最適化が進んでいる場合が多いです。
検索テーマの設定(シグナル最適化)

① LPで拾えていない訴求を補強する
検索テーマには
LPに入れていない/検索広告で成果が出ているキーワード
を追加するのが効果的。
Google AIは、LPとアセットの情報から自動で学習しますが、LPが拾えていない意図は学習できません。
② 既存のコンバージョンワードを必ず入れる
検索広告でCVが出ているキーワードは、P-maxにも検索テーマとして必ず入れるべきです。
検索広告とP-maxの間で学習をシェアできるため、広告全体の成果が安定しやすくなります。
P-maxで成果を伸ばすための“落とし穴 & 回避策”

P-maxを運用していると、多くのアカウントで共通する「罠」が存在します。
これらを避けるだけで成果は安定しやすくなります。
① 検索広告を止めてしまう
P-maxの検索比率は高くなく、検索広告が“下支え”の役目を果たすため、必ず併用すべきです。
P-max=万能 ではありません。
② アセット量が不十分
画像・動画・テキストをしっかり入れないと、AIが判断できる材料が不足します。
Google推奨は下記:
画像:横長×1/正方形×1/縦長×1以上
動画:15秒前後 ×1〜3本
テキスト:短い見出し・長い見出し・説明をそれぞれ複数
素材不足のアカウントはほぼ例外なく苦戦します。
③ ページ速度が遅い(特にモバイル)
Googleは公式に「読み込み速度はパフォーマンスに影響する」と明文化しています。
特にP-maxはモバイルトラフィックが多いため、チェック必須です。
まとめ
P-maxで成果を伸ばすポイントは、
・AIに十分な材料を与える
(アセット・検索テーマ・CVデータ)
・学習を邪魔しない
(変更を最小限に、期間をしっかり取る)
・検索広告と併用する
(両者が相乗効果を生む)
・LPとキーワードを“AI向け”に最適化する
このポイントを押さえながら運用していくことで、成果改善に近づきます。
広告運用でお困りの方はお気軽にご相談ください。







