リマケ、空気読めなくなりました?

           

2025年7月11日

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こんにちわ!オールマークのだいちゃんです!
2025年初登場ですね。次書くのは来年かも、、、、、
本日は、なんやかんやで空気が読めなくなってしまった(少し使い勝手が悪くなってしまった)リマーケティングについてお話ししたいと思います。

リマーケティング 効きすぎ伝説が終焉

かつては再訪ユーザーへの追いかけ表示でCPAは1,000円以下、CVRも通常の1.5倍を叩き出し、“魔法”のように機能していました。


しかし今では同じ予算・クリエイティブ・配信設定にもかかわらず、再訪CPAは3,000円前後に跳ね上がり、CTRは横ばいなのにコンバージョンだけが伸び悩むみたいな経験ありませんか?


それは、まさに「見てはいるはず」のデータが空回りしている状態です。これはクリエイティブの陳腐化ではなく、広告配信の土台そのものが変わりつつあるサインです。

裏側で進行中の“仕組み”変化3大要因

1.iOSトラッキング制限
AppleのATT(App Tracking Transparency)導入により、アプリ内外の行動データ取得が大幅に制限されました。
SKAdNetwork経由の計測では、細かなユーザー行動の把握やリアルタイム最適化が困難になり、従来のピクセルベースの細かいCV測定が効かず、「誰が」「どこで」CVしたか見えにくくなっています。

2.ブラウザ/Cookie制限の強化
ChromeやSafariがサードパーティCookieのブロックをデフォルト化しました。
GTM(Google Tag Manager)でまとめていたタグも、発火率が下がり、再訪ユーザーのトラッキングが“すり抜け”やすくなりました。
結果、意図せずオーディエンスリストのボリュームが減少し、配信効率が落ちているのです。

3.オーディエンスの“質”変化
過去の訪問ユーザーリストには、既にCV済みや競合比較のみのユーザーが多数混在しています。
深掘りせずに同じアプローチを繰り返すと“飽き”を招き、反応が鈍化します。
いわゆる「ターゲットの枯渇」が進み、リスト更新を怠ると成果低下に直結します。

それでもできる!いまの”リマケ最前線テクニック

1.ユーザーを段階で分けて狙う
ただ「サイトに来た」だけで一括りにせず、行動レベルで3つに分類します。
①LPだけ見て離脱→再訪を促すライトな訴求
②フォームまで到達→次は背中を押すオファー強化
③商品詳細を何度も閲覧→お得感や限定訴求で最後の一押し
このように段階ごとにクリエイティブやメッセージを変えるだけで、反応率がグンと上がります。

2.モバイル/PCと配信タイミングを使い分ける
①モバイル:通勤・休憩時間など短いスキマ時間にサクッと訴求。
②PC:じっくり調べる層向けに詳細情報や比較表を強調。
③時間帯:夜間や週末はCVRが下がることが多いので予算を落とし、朝や昼休みなど“熱い時間帯”に集中投下すると無駄が減ります。

3.クリエイティブは2週間ごとにチェンジ
① 同じバナーを長く使うと「見飽き」が発生。
② 7~14日をめどに新しいデザインや文言を投入し、常に新鮮さを維持しましょう。
③ローテーション間隔はABテストで検証し、自社サイトに最適なサイクルを探すのがおすすめです。

次の一手:代替&補完手法まとめ

1.1st Partyデータのフル活用
会員ID・メールアドレス・ログイン履歴など、Cookieに依存しない自社所有データをカスタムオーディエンス化。CRMと連携し、より精緻なターゲティングを実現しましょう。

2.クロスチャネル追跡×コンテンツ連携
メールマーケ・SNS投稿・YouTubeなど、広告以外のチャネルも巻き込んでユーザー行動を統合分析。どの接点で離脱しているかを可視化し、メール内リンクや動画訴求で再訪を促進します。

3.予測モデルによる類似オーディエンス配信
機械学習を活用したLookalike(類似)オーディエンスで、まだ見ぬ“潜在ファン層”を発掘。リマーケメインの運用から、獲得拡大のドライバーも担えます。

4.サーバーサイドトラッキング導入
ブラウザ制限を回避するため、サーバーサイドでイベントを収集。信頼性の高いデータ基盤を構築し、「取れるデータは確実に取る」体制を整えましょう。

まとめ

リマーケティングの“最強時代”は一度幕を閉じました。しかし、変化の波に呑まれる必要はありません。


①まずは原因の特定(iOS制限・Cookie制限・オーディエンス質変化)
②現状対応策の刷新(深掘りセグメント・時間帯最適化・クリエイティブ更新)
③代替手法の取り込み(1st Partyデータ・クロスチャネル・Lookalike・サーバーサイド)

この3ステップで、リマーケティングを再び“空気を読む”レベルから“成果を生む”レベルへと引き上げましょう。